■ 登場人物 ■

■秋風真佳(Manaka Akikaze)
17歳の高校2年生。何故だか気がついたら自分が生まれ育ったものとは違う世界にトリップする。足掻いてもどうしようもないと悟った事態は案外容易に受け入れる方。ちょっと特殊な家庭事情に置かれている。

■姫風さくら(Sakura Himekaze)
異世界人その二。17歳。秋風真佳同様いつの間にか自分のいた世界とは別の世界に飛ばされていた。見目麗しい容貌と裏腹に非常に肝が据わっている。世話やきではあるが毒舌家でもあるため甘くはない。

■マクシミリアヌス・カッラ(Maximilianus Carra)
42歳。秋風真佳の第一発見者。豪放磊落な性格で言動がいちいち大袈裟。わざとか否か空気を読まない発言をすることも多々。猪突猛進な男かと思いきや、冷静に状況を判断したりしていて掴めない男。治安部隊の中佐。

■ヤコブス・アルベルティ(Jacobus Alberti)
若くしてガプサの一コミュニティーを束ねる長。37歳。生家については今のところ不明であり、ペシェチエーロの近くにある森にその身を隠している。ガプサという立場上からか本人の性格故か、教会の統治する街へはあまり行かないようだ。甘い香りの煙草を吸う。

■カタリナ・モンターニャ(Catharina Montagna)
ガプサの一員。特にヤコブスの纏めるコミュニティーの一人で、紅一点。22歳。竹を割ったような性格の姉御肌で周りからはよく“姐さん”と呼ばれ慕われる。面倒見がよく細かなことに良く気付く。どうやら教会に知り合いがいるようだが……?

■フゴ(Hugo)
ガプサの内、ヤコブスの纏めるコミュニティーに属する一人。25歳。本人曰く日本人によくある黒髪黒目らしいのだが、糸目のため目の色はあまりよく分からない。ヤコブスの元に来る前はガプサの別のコミュニティーに属していたらしい。

■トマス(Thomas)
通称『大鼻』。小柄な男で、ガプサにてヤコブスの纏めるコミュニティーに属する一。グイドとはよく衝突しているが仲が悪いというわけではない。多分。自分のペースや予定を崩されるのに慣れていないのだと思われる。射撃や情報収集能力に長けている。

■グイド(Guido)
通称『樽腹』。36歳。ビールっ腹を持つことから安直にこの通称がつけられたと思われる。ヤコブスの纏めるコミュニティーに属している。のんびり屋なためよく周囲の短気な人間をイライラさせているらしい。力仕事は大体彼の仕事。記憶力も良いようだが果たして?

■フレデリクス・デ・マッキ(Fredericus De Macchi)
スカッリア国国教ソウイル教枢機卿――枢機卿とは即ち教皇の最高顧問である。現実に枢機卿と呼ばれる者とその役割は変わらないが、ソウイル教では一人でその役割をこなす。彼には確かに矜持の色が漂っていたが、その色はどこか色褪せているとも取れるような……。

■ルーナ・クレスターニ(Luna Crestani)
ソウイル教スッドマーレ支部の宿舎で働く修道女――だったのだが、今は枢機卿の付き人をしているとのこと。シスターと聞いてまず思い浮かべるお淑やかで上品な身振りに然程当てはまっているとは言えず、竹を割ったようなさばけた調子が印象的。年齢は不詳。

■エルネストゥス(Ernestus)
もう一人の枢機卿の付き人。ヤコブスと知り合い、とのことだが、ヤコブスは彼が教会の人間になっていたことを知らなかった。ヤコブスの知り合いにしては鷹揚で礼儀正しく、人好きがする。姓については真佳は聞かされていないので語られない。

■カ・ルメ(Ca rm)
狼人族。異世界人に好意と興味を示し、やたらと真佳の味方に立ちたがる。狼の血を引いているため人より五感が優れているはずだが、近眼なのか分厚い眼鏡を文字どおり鼻に引っ掛けている。少し意地悪なところがあるが、基本的にはいい人……なのだと思われる。

■ジー・クァート(G qat)
狼人族。彼に関して、本当に異世界人に好意と興味を示しているかは不明である。彼が優先するのは幼馴染のカ・ルメの安否と選択によるもののような気がする。従者、というわけでは無いようなのだが……。一見ぶっきら棒だが根っからの生真面目。

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