■ 登場人物 ■

■秋風真佳(Manaka Akikaze)
17歳の高校2年生。何故だか気がついたら自分が生まれ育ったものとは違う世界にトリップする。足掻いてもどうしようもないと悟った事態は案外容易に受け入れる方。ちょっと特殊な家庭事情に置かれている。

■マクシミリアヌス・カッラ(Maximilianus Carra)
42歳。豪放磊落な性格で言動がいちいち大袈裟。わざとか否か空気を読まない発言をすることも多々。猪突猛進な男かと思いきや、冷静に状況を判断したりしていて掴めない男。治安部隊の中佐。今回この旅路の保護者役を買って出た。

■姫風さくら(Sakura Himekaze)
異世界人その二。17歳。秋風真佳同様いつの間にか自分のいた世界とは別の世界に飛ばされていた。見目麗しい容貌と裏腹に非常に肝が据わっている。世話やきではあるが毒舌家でもあるため甘くはない。過去のとある事件を追うためにこの世界で旅に出ることを決意した。

■ペトルス・ズッカリーニ(Petrus Zuccarini)
今回諸々の事情により異世界人二人の護衛役を任された少年。成人にも達していない医術士のたまごだが、知識欲は豊富。熱狂的な信者ではないそうだがソウイル教の聖書をことあるごとに引用してくる癖がある。14歳。責任感は多分強いほう。

■チンクウェッティ(Cinquetti)
スッドマーレに住む治安部隊員で、階級は大佐。マクシミリアヌスの上司に当たる。微妙にリーゼントに近い髪型をしている。オレンジに近い茶色目で、年は恐らく44、5歳ぐらい。現在はスッドマーレで起こっている連続殺人事件の現場指揮官を担当しているらしい。

■アートゥラ・ジャクウィント(Atra Giaquinto)
スッドマーレに住む七歳の女の子。祖父と父親との三人暮らしらしいと思われる。綿菓子みたいにふわふわした細い黒髪と、引力の強い双眸が特徴的。素直で可愛い女の子。何か秘めているところがあるようだが……?

■ミラーニ(Milani)
通称、ミラーニ女史。スッドマーレの新聞記者で、教会の新聞でない大衆向けの新聞、つまりを民間新聞と呼ばれるものを主に一人で作り上げているらしい。とある読者によれば「装飾過多でそれにいささか浪漫的」。今回も何かの事件を追いかけているらしいが……。

ヒエロニムス・ラ・ロテッラHieronymus La Rotella
ラ・ロテッラ准将とテレサ・ラ・ロテッラの長男。ラ・ロテッラ家で起きたとある事件の容疑者の一人に数えられる。口数はあまり多くなく、必要最低限の言葉数で済ませようとするきらいあり? 異界語はとても流暢に喋るため、得意であることが察せられる。

■ヨハンネス・ラ・ロテッラ(Iohannes La Rotella
ラ・ロテッラ准将とテレサ・ラ・ロテッラの次男。ラ・ロテッラ家で起きたとある事件の容疑者の一人として名が上がる。軽薄という言葉がしっくりくる男で、決して図太くないラ・ロテッラ夫人の心臓を縮み上がらせる原因の一つであるとも言えるだろう。

■テレサ・ラ・ロテッラ(Teresa La Rotella
ラ・ロテッラ准将の奥方。ラ・ロテッラ家にて起きた、とある事件の容疑者の一人として数えられる。始終何事かを隠している印象が強く、頑として口を割ろうとしない。何かに怯えているかのような様相も印象的。息子とよく似た濡羽色の髪を引っ詰めている。

■パウルス(Paulus)
ラ・ロテッラで執事をしている。当時ラ・ロテッラ家にいた彼もまた、ラ・ロテッラ家で起きたとある事件の容疑者に数えられる運びとなった。山羊髭に鼻眼鏡と典型的な出で立ち。執事という職業故か、私情を交えず必要最低限のことしか喋ってくれない。

■ルーナ・クレスターニ(Luna Crestani)
ソウイル教スッドマーレ支部の宿舎で働く修道女。シスターと聞いてまず思い浮かべるお淑やかで上品な身振りに然程当てはまっているとは言えず、竹を割ったようなさばけた調子が印象的。何かと頼れるお姉さん。年齢は不詳。

■???
匿名人、あるいはマリオ・ロッシ。普通の衣服の上から西洋の冑を被ったやや風変わりな(声から判断して)男の人。以前は教会と疎遠でない間柄であったらしいが果たして。

■シルバー・ハンマー(Silver Hammer)
 あるいはマルテッロ・ダルジェント(Martello d'argento)

…………情報の一切の持ち出しを禁止されている…………

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